ヴァリエーション、いくたびの。図書館の庭、通りからは目立たない広場。カップ酒をあおり、おじさんは故郷の話を繰り返した。「兄ちゃんがよう、偉くなってよう、おれらみたいなのをよう」イテレーション、いくたびも。なしくずしの二十一世紀、マンガ喫茶と個室ビデオ屋は相似形の双生児、忘れないことだけを綱領に、時間と空間が混ぜこぜになった都市を、速度だけを武器として。
コメントを投稿
0 件のコメント:
コメントを投稿